山本:
花瓶を置く場所もイヤだし、花が刺さってない花瓶がほこりを、こう。その場所もイヤだし、その佇まいもイヤだし。しまえないのいやですね。
コテツ:
一番使うところだから。
大体どこに置きますか。
コテツ:
自分はここに置けるなら、ここに置きたいです。本当は。花があれば置くじゃないですか。でも花が枯れたら一応お役御免みたいな。だから、リビングとかダイニングのテーブルの上に置いておけるなら置いておいてもいい。
山本:
これはテーブルライトでもいいわけですよね。
コテツ:
でも本当にそうですよね。まさに。
松原:
一番目がいくところという発想で私は見ているんですが、テレビの真横に置いています。絶対に毎日見るので。せっかく買ったなら、それで季節感を毎日見ようと思って。それか、ダイニングは使うから、そういうことですよね。アトリエを真ん中に置いているし。
山本:
そうか。じゃあ蓋をしないけれども、例えばテーブルライトと。
これは透明でも何でもいいですが、花が入れば、ここに水があってもなくても。
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山本:
水があってもいいのか。水がないときは、その水越しの照明ですよね。
小哲津:
光を拡張させる機能にもなっているということですよね。ゆらゆらなりますよね。
山本:
そうです。どんどんシンプルにしなくていいのであれば、そこの揺らぎ機能みたいなみたいな、何かぶくぶくあるのもいいかもしれないし。蓋はしない。そうすると、蓋という要らないものが、開いていることが不自然じゃないことになるかもしれない。
山本:
あとは形です。形は別に細長い形。これは、でも信用を失わないように。これでええっ?と思われても何なので。
小哲津:
これは花がなくても置いておきたい花瓶でしたっけ。
山本:
いや、しまわなくていい。
小哲津:
しまわなくていいというのは、しまいたくなくなるというか。
山本:
同じです。だから、なぜ片づけるのかという。ここに照明があったら。
小哲津:
いいですね。とてもいい。そのスリムなのも、かっこいいですね。
山本:
でも、これは片しても。花瓶ってお皿と同じで、ラックは片す場所は四角いですが、大体丸いじゃないですか。あれがイヤなんです。だから、こういうものがすっと入れば。でも、それを片しちゃうからダメ。どんな形がいいのだろう。照明。花を生けるということなので。
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山本:
では花瓶の役割。ファンクション。水は要る? 必然なのかどうか。
コテツ:
水は確かにね。花がないときに必然なのかは、確かにそうです。
山本:
でも、花があるときは必然ですよね。
そこら辺から疑っていくのも大事です。水が要らない花瓶があれば、しまわれないのかみたいな。水が要らない花瓶は何をするか。水が要らない花瓶は、なんで水が要らないでいいのか。その機能が備わっていたら、ほかに何ができるのか。除湿器とか。
小哲津:
たまっていく水を生かすということですか。なるほど、なるほど。それはすごいな。
山本:
除湿器。水。
小哲津:
すごい湿気だったら多分すぐたまる。確かに。日本の場合は特に。
山本:
イコール片づけられない。
小哲津:
そうですね。花を育てなければいけないから。
山本:
それで除湿器としてもね。そんなことでいいのだろうか、本当に。除湿器だな。水を吸う。もちろん湿気も吸う。調湿。
小哲津:
存在しないですね。刺しても造花ぐらいです。除湿器に刺す造花。花瓶型の除湿器みたいなのはありますが。
山本:
そうしたら、これはどれだけお題に忠実に答えを出すかということ。まずは、これは片づけられない。これは両方。光と除湿はありですね。これは水も要らない。水は今。
コテツ:
循環型に。SDGsですね。
山本:
湿気がなければ横に加湿器を置いてで良さそうですね。
山本卓身、インタビュワー 久々野智小哲津