デザインシンキング「花瓶」

IDEA

2024.11.12

制限時間 30分
山本卓身が考える「花瓶」デザインとは

山本:

花瓶を置く場所もイヤだし、花が刺さってない花瓶がほこりを、こう。その場所もイヤだし、その佇まいもイヤだし。しまえないのいやですね。

コテツ:

一番使うところだから。

大体どこに置きますか。

コテツ:

自分はここに置けるなら、ここに置きたいです。本当は。花があれば置くじゃないですか。でも花が枯れたら一応お役御免みたいな。だから、リビングとかダイニングのテーブルの上に置いておけるなら置いておいてもいい。

山本:

これはテーブルライトでもいいわけですよね。

コテツ:

でも本当にそうですよね。まさに。

松原:

一番目がいくところという発想で私は見ているんですが、テレビの真横に置いています。絶対に毎日見るので。せっかく買ったなら、それで季節感を毎日見ようと思って。それか、ダイニングは使うから、そういうことですよね。アトリエを真ん中に置いているし。

山本:

そうか。じゃあ蓋をしないけれども、例えばテーブルライトと。

これは透明でも何でもいいですが、花が入れば、ここに水があってもなくても。

山本:

水があってもいいのか。水がないときは、その水越しの照明ですよね。

小哲津:

光を拡張させる機能にもなっているということですよね。ゆらゆらなりますよね。

山本:

そうです。どんどんシンプルにしなくていいのであれば、そこの揺らぎ機能みたいなみたいな、何かぶくぶくあるのもいいかもしれないし。蓋はしない。そうすると、蓋という要らないものが、開いていることが不自然じゃないことになるかもしれない。

山本:

あとは形です。形は別に細長い形。これは、でも信用を失わないように。これでええっ?と思われても何なので。

小哲津:

これは花がなくても置いておきたい花瓶でしたっけ。

山本:

いや、しまわなくていい。

小哲津:

しまわなくていいというのは、しまいたくなくなるというか。

山本:

同じです。だから、なぜ片づけるのかという。ここに照明があったら。

小哲津:

いいですね。とてもいい。そのスリムなのも、かっこいいですね。

山本:

でも、これは片しても。花瓶ってお皿と同じで、ラックは片す場所は四角いですが、大体丸いじゃないですか。あれがイヤなんです。だから、こういうものがすっと入れば。でも、それを片しちゃうからダメ。どんな形がいいのだろう。照明。花を生けるということなので。

山本:

では花瓶の役割。ファンクション。水は要る? 必然なのかどうか。

コテツ:

水は確かにね。花がないときに必然なのかは、確かにそうです。

山本:

でも、花があるときは必然ですよね。

そこら辺から疑っていくのも大事です。水が要らない花瓶があれば、しまわれないのかみたいな。水が要らない花瓶は何をするか。水が要らない花瓶は、なんで水が要らないでいいのか。その機能が備わっていたら、ほかに何ができるのか。除湿器とか。

小哲津:

たまっていく水を生かすということですか。なるほど、なるほど。それはすごいな。

山本:

除湿器。水。

小哲津:

すごい湿気だったら多分すぐたまる。確かに。日本の場合は特に。

山本:

イコール片づけられない。

小哲津:

そうですね。花を育てなければいけないから。

山本:

それで除湿器としてもね。そんなことでいいのだろうか、本当に。除湿器だな。水を吸う。もちろん湿気も吸う。調湿。

小哲津:

存在しないですね。刺しても造花ぐらいです。除湿器に刺す造花。花瓶型の除湿器みたいなのはありますが。

山本:

そうしたら、これはどれだけお題に忠実に答えを出すかということ。まずは、これは片づけられない。これは両方。光と除湿はありですね。これは水も要らない。水は今。

コテツ:

循環型に。SDGsですね。

山本:

湿気がなければ横に加湿器を置いてで良さそうですね。

山本卓身、インタビュワー 久々野智小哲津

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